②〈哲学〉

ブランド・ボイス
“Fail Harder”
「激しく失敗しろ」
“Walk in Stupid”
「頭をカラッポにして出社しろ」
これがW+K自身の〝ブランド・ボイス〟だ。
インディペンデントな姿勢をつらぬくW+Kらしい。特に初期のW+Kの表現には、いわゆるビートニク的なコンセプト、ビジュアル、コピーが目立つ。“Just Do It.”がジャック・ケルアックからの引用と言われたら信用してしまいそうだ。
たとえば、実際のジョガーを追ったドキュメンタリー調のCM。ジョン・ジェイによる緻密なユニクロのドキュメンタリーCM。これらは、依頼主の〝ブランド・ボイス〟を真ん中に置きつつ、W+Kの〝ブランド・ボイス〟からも離れない〈哲学〉から生まれた成果だ。
2015年メキシコでおこなわれたW+Kの支社会議で、ワイデン氏はこう切り出した。
「同じ業界のライバルといわれる人々を見渡してみると、嫌になってくる」。
そしてこう提言した。
「僕たちは社会にたいして何かインパクトを与えているのか? 広告という仕事だけにとらわれず、クリエイティビティで世界に対して何ができるのかを考えて欲しい」。


“Fail Harder” W+K本社の壁に、無数のピンで打ち込まれてある文字。スタッフの一人が夜中に作ったそうだ。

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